「季節と暮らし」への想い

人生とは不思議なもの!
田舎に全く興味のなかった私がこんなにハマるなんて・・・。
2020年のはじめ、兵庫県丹波篠山で、約15年前に購入し手つかずだった築100年のボロボロの古民家を夫が改修を始めました。
彼は、交際当初から「いつか丹波に別宅を持ちたい」という想いがあり、結婚後、本格的に土地探しを始め、1年かけてこの古民家を見つけていたのです。
ただ、その購入した古民家は老朽化が激しく、当初少し改修をしたものの、かなり大変だと痛感し放置、年月が経ちさらに朽ちていましたが、時はまさにコロナ禍、世の中も仕事も止まったタイミングで時間ができ、行動を起こすことにしたのです。それから彼は2年半かけて一人で修復。約15kg痩せるほどの重労働でした。
私はと言えば、兵庫県の芦屋で講座を行っていることもありましたが、田舎暮らしに全く憧れがなく、虫も大の苦手・・・。
「山なんて行かない!」
「虫がいるし、不便だし、無理!!!」
と夫に何度も言っていました。
1人でコツコツと通い、ついに完成した家は、想像を超えるものでした。木造を生かし改装した古民家は、自然と調和し夫の努力に感動!
時々恐る恐る一緒に行き、何度か経った時、あることに気付いたのです。「自然に身を置くと体が楽になる!」と・・・。
緑でいっぱいの自然に囲まれた古民家は、そばに川もあり、そのせせらぎを聞きながら眠ると、近年ない熟睡感を得ることができ、キンキンに張っていた肩や、身体全体が緩んでいるのです。
その時の感動は今もハッキリ覚えています。

季節とともに暮らすことこそが
豊かな暮らし
私は10年以上、「未病を防ぎ、健康になるためには、日本の旬の食材を大切にした薬膳での身体の養生を!」と講座でお伝えしている立場でした。
丹波篠山での田舎暮らしを通じ、季節・自然との調和の大切さについて「わかっていたつもり」だったんだな・・・ととても恥ずかしい気持ちにもなりました。
「自然の美しさ・恵みを体感しながら、もっとお伝えできることがある」と気持ちを新たにしました。
ここでは、春にはふきのとうや山椒が芽吹き、夏は蝉の声、秋には丹波特産の黒枝豆の収穫、冬は薪ストーブの温もりが心地よい。
地元の農家さんともご縁いただき、その野菜の力強さに感激しています。
まさに自然の恵みですね。

動植物は、季節とともに生きている!
気づいていないのは人間だけっ!
それによって、健康を害していたりもする・・・。
丹波篠山での暮らしの中で、私の価値観がガラッと変わり、夫と共に古民家カフェ&ギャラリー「くりから庵」を週末にオープンすることにしました。




地元の人との繋がりが生まれ、そのご縁は温かいもので、心からリラックスできる空間になりました。近所の方から「黒枝豆持ってきたよ」とおすそ分けされることもあり、都会では味わえない豊かさがあります。
「くりから庵」は、単なるカフェではなく、人が集まり、心と体が健やかになる場所。私が最初に「絶対に住みたくない!」と言っていたこの場所が、今ではかけがえのない人生の一部になりました。これからも、季節とともに暮らしながら、この豊かさを分かち合っていきたい。
そういった想いでこのサイトや講座の運営も行っております。
2025年3月
原田栄利子
Concept
揺るぎない想い
健康で美しい人は
四季の暮らしを知っている
日本は海に囲まれた島国で自然の豊かな国です。春夏秋冬、美しい四季には、それぞれの風景や恵みがあり、心も体も豊かにしてくれます。
「すべてのものに神が宿る」
古より日本は災害が多い国で四季の気候変化も大きく、人が自然から受ける影響が大きかったため、平穏に暮らせる日々を神(=自然)に祈る文化が生まれました。自然の前で人は無力であるからこそ、生かされていることに感謝し、全てのことは神の意志であると“畏敬の念”を持つようになったのです。
こうして脈々と受け継がれてきた日本独自の自然観は、人も自然の一部であり、その営みに合わせて暮らすことの大切さを今もなお教えてくれています。しかしながら、便利になった今、その自然観は薄れ、節句や年中行事などに込められた想い、さまざまなことに感謝する気持ちから遠ざかっているように思います。
忙しい毎日の中で、少しでもそのことを感じることができるように、身近に手に入る旬食材で作る食「四季薬膳」や、季節の暦である「二十四節氣」、伝統文化体験などを通して、日本が大切にしてきた自然観をひとつひとつ丁寧にはぐくみたいと思います。





