代表者プロフィール
一般社団法人 日本四季大学校代表
原田 栄利子
はじめまして、原田栄利子と申します。
2016年より、自然と調和する季節に合った食（四季薬膳）を伝えるべく、一般社団法人日本四季大学校を立ち上げて活動しています。
元々、私は看護師で医療現場での経験により、病気になる前(未病)の段階で改善することが望ましいと痛感し、「未病先防（病む前に防ぐこと）」がベースにある中医学に強く共感し学んでいくようなりました。
”天人合一”との出会い
中医学の根本に「天人合一（自然と人の成り立ちは同じ）」という教えがあり、これは経済成長するにつれて、社会全体が忘れかけていた感覚のように思います。
約20年前にこの言葉と出会った私は、西洋医学だけではなく、東洋医学（中医学）も学ぶことになるのですが、今も私の深いところに根づいています。
中医学の未病千防を達成するための方法は主に3つあります。1つは（生）薬で、2つは経絡（ツボ)）で、3つは食事（薬膳）です。今も勉強は続けていますが、約10年あまりで3つとも一通り学びました。
最初は食事（薬膳）を主にして活動をスタートさせましたが、これは私が幼い頃病弱で食の大切さを自ら体感していたためです。また、看護師の私にできるのは、「病気になる前の改善」を目指すサポートだと思ったからです。
日常で「使える」薬膳を伝える
ところで、薬膳というと、
「体には良さそうだけど、薬臭くて美味しくなさそう」
「難しくて面倒で、食材が手に入りにくいもの」
などのイメージがありませんか？
私が提供している薬膳は、春夏秋冬、それぞれの季節に合っていて、日々の暮らしに取り入れられる食です。
そして、薬膳を学べば学ぶほど、「和食はまさに薬膳！」と思うようになりました。
薬膳では、季節と旬の食材を大切にします。これはまさに和食ですよね。
和食ほど、季節を意識し表現した食事はないのではないでしょうか？
旬の食材を使い、季節ごとに器を変え楽しむ和食は美しく、健康的です。
そのことを、もっと見直してほしいとも思います。
また、特別な食材は使わず“身近に手に入る旬の食材”で、誰でも作れる料理を目指しています。
食事は日常であり、生きていくうえで欠かせないものなので続かないと意味がありません。ただし、季節感を大切にして感受性が高まるように盛り付けることには少しこだわっています。ほんの少し手を加えるだけで、食べる人の視覚に伝わり、数段美味しく感じるからです。
季節と心身は繋がっている
先人たちが大切にしていた自然に寄り添う暮らしは、鮮やかな風景や旬の恵みなどを惜しみなく与えてくれます。自然への感謝が自ずと生まれ、四季の移ろいを感じながら生きる情緒深さがありました。
季節の風物詩や祭り、年中行事などは、さらに季節を感じるもので、便利になった今、効率的な暮らしを手に入れた代わりに大切なものを忘れてしまっている気がします。
また、四季の気候変化は、それぞれ心身に与える影響があるので、季節に合った暮らしは結果的に健康に繋がります。様々な経験を通じて感じることは、季節を無視した暮らしを続けている方は不調であることが多いということです。
季節感をはぐくむことの大切さ
中医学との出会いから約20年、スクールを立ち上げて、四季の食を伝える講師を養成してきた私が、“今想う”ことは、ますます「天人合一」を意識し、自然と調和した暮らしをするにはどうしたらよいかということです。それが結果的に健康にも繋がるからです。
誰でも楽しく学び、体感し、季節感をはぐくむことができる場所をつくりたい、日本の四季は美しく、和食は世界に誇るべきもの、そのことをもっと多くの人に伝えたい、という想いが日を重ねるごとに強くなっています。
私のビジョン（目的・使命）は、自然のいとなみに調和し、心と体を整えて日本ならではの美しさを暮らしの中に見いだし楽める人を育み、豊かな人が溢れる社会を創ることです。
スクールを通じて、四季折々の和食（四季薬膳）、季節感をはぐくむ講座やイ
ベントを開催しながら、日本の伝統文化を大切にした暮らし方を現代に合った形でお伝えしていきます。
また、季節をより深くとらえることができるように、日本に昔からある、すばらしいものなのに、あまり使われていない暦、「二十四節氣」の講座もスタートさせました。
2023年秋から新たな取り組みとして、丹波篠山市に自然を感じる場所として、「古民家カフェ&ギャラリーくりから庵」をオープンしました。その様子はインスタグラムからご覧ください。
一緒に自然を感じながら心豊かな人生にしていきましょう。
皆様、よろしくお願いいたします。
原田 栄利子
